曹洞宗について

曹洞宗についてのイメージ

曹洞宗は、鎌倉時代の1227年、道元禅師(どうげんぜんじ)によって開かれた宗派です。

道元禅師は、「○○宗」といった宗派名を立てることを嫌っており、曹洞宗が開かれた当初は、宗派の呼称はありませんでした。曹洞宗という宗派名を用いるようになったのは、四代目の瑩山禅師(けいざんぜんじ)の頃からだと言われています。

そして、この瑩山禅師こそが教団としての曹洞宗を確立し、飛躍的に発展させたのです。このような歴史から、曹洞宗では道元禅師と瑩山禅師の2人を、宗祖という宗派を開いた人物としています。ゆえに、曹洞宗は「一仏両祖」を掲げているのです。

曹洞宗には大本山が2つあります

曹洞宗では、道元禅師と瑩山禅師の2人を宗祖としていることから、それぞれの宗祖が建立したお寺を大本山としました。「吉祥山永平寺」は道元禅師が建立し、「諸嶽山總持寺」は瑩山禅師が建立したお寺です。

すなわち「吉祥山永平寺」は曹洞宗の根本の教えが説かれたお寺で、「諸嶽山總持寺」は曹洞宗発展の拠点となったお寺という訳です。